1. 導入:バトンの受け渡し
2025年11月末、珠洲市鉢ヶ崎オートキャンプ場で復興支援の一翼を担っていた「ボラキャンすず」の拠点が、若山町上黒丸へ移動しました。
そのタイミングで、ボラキャンすずが実際に現場で運用していたエアーテント1基が、リブート珠洲にやってきました。

このテントは、現場で人を迎え入れ、支援を回し、休息を支えてきた“働く拠点”そのものです。場所が変わっても、道具に刻まれた経験は残ります。リブート珠洲では、このバトンを防災と学びに繋げていきます。
2. 自衛隊・DMATクラスの「本気」スペック
今回リブート珠洲に来たのは、アキレス株式会社の防災用エアーテント。
実際に自衛隊やDMAT(災害派遣医療チーム)が救護所として採用するレベルの機材です。

特筆すべきはそのスペック。
強靭な骨格:太いエアー支柱6本で全体を支える構造により、強風にも耐えうる安定感があります。
二重膜構造:天幕は二重になっており、断熱性と耐久性が確保されています。
空調完備:なんとエアコンまで装備されています。過酷な環境下でも、内部で活動する人の体力を奪わないためのプロフェッショナルな配慮です。
3. 汚れは「現場の勲章」
真っ白なテントだけに、どうしても汚れは目立ちます。しかし、これは単なる汚れではありません。ボラキャンすずが珠洲の復興最前線で積み上げてきた活動の証、いわば「勲章」です。
とはいえ、このまま眠らせるわけにはいきません。暇を見て「お疲れさま、よく頑張ったね」と声をかけるように清掃し、リブート珠洲の顔として再び輝かせたいと思います。
4. 珠洲の未来を考える「目玉コンテンツ」へ

清掃後は、リブート珠洲の防災アイテムとして常設展示する予定です。
単なる「モノ」としてだけでなく、復興支援ツアーの中で「実際に現場で役立った実物」に触れてもらう目玉コンテンツとして活用していきたいです。
“もしも”の時に命を守る道具を、“いま”見て学び、備えるきっかけにする。
この頼もしいテントと一緒に、リブート珠洲はこれからも活動を続けていきます。